【特集図書・2024年2月】

 こんにちは。BKC学生ライブラリースタッフです。
 今年度もそろそろ終わりを迎えますね。新たな学年になられる方、新生活が始まる方がいらっしゃると思います。
 さて今回のテーマは、「リラックスできる旅行」です。この本を参考にして、美味しいものや温泉に行ってリフレッシュしてみるのはいかがでしょうか。

レス』、 アンドリュー・ショーン・グリア、早川書房、2019年

 主人公である小説家、アーサー・レスに、元恋人からの結婚式の招待状が届くことから始まります。レスはこの結婚式の出席を断るべく、世界中の文学イベントを巡る旅に出ることにします。 
 ニューヨーク、ベルリン、パリ、モロッコ、京都と 主人公と一緒に、本の中で世界のあちこちに移動し、旅行した気分を味わうことができます。長期休暇のお供や旅行の合間などに読んでみてはいかがでしょうか。

うまい駅弁 : 東日本を制する駅弁はどれだ!?』、オレンジページ、2020年

 旅行の時、目的地までの時間を楽しいものにする、個性豊かな駅弁で、一番おいしいのは一体どこでしょう。この本は、東日本の駅弁の頂点を決める「駅弁味の陣2020」のガイドブックとなっていて、歴代の頂点を極めた駅弁や「駅弁味の陣2020」にエントリーした65の駅弁などが画像と解説付きで載っています。どれも美味しそうで、見ているだけでお腹が空いてきます。
 この本を読んで、春期休暇中の旅の行先を駅弁で決めてみませんか?

香港・マカオ』、JTBパブリッシング、2019年

 この本は、香港とマカオをまとめて紹介しています。両都市の間は、フェリーで簡単に移動することができるため、旅行しに行くときは、ぜひ両方とも体験してほしいところです。また、歴史的には、香港はイギリスの領地に百年間、マカオはポルトガルの領地に百年間それぞれなっていたため、西洋の文化と現地の文化を融合した独特な文化を体験することができ、食べ物、建物、言葉、街並みなどなど、その全てに表しています。
 是非とも香港とマカオに旅行してみませんか。

るるぶ鹿児島:指宿霧島桜島』、JTBパブリッシング、2022年

 皆さんは、「鹿児島」と聞いて、どのようなイメージを浮かべますか? 恐らくほとんどの方は、「桜島がある」というイメージが強いのではないかと思います。
 鹿児島育ちの身としては、鹿児島の魅力はそれだけではない! と言わせていただきたいです。豊かな自然から生まれた多数の名所や黒豚・薩摩料理といった名産が鹿児島にはあります。食事や自然を楽しみたい方にとって、鹿児島はおすすめの旅行先となること間違いなしです! この本を読んで、鹿児島への旅行を是非とも検討してください。

京都の平熱 : 哲学者の都市案内』、鷲田清一 、 講談社、2013年

 京都市バス206番に乗って、京都で生まれ育った哲学者である著者と共に京都を一周する本になっています。このように聞くと、著者が京都を案内しているように思われるかもしれません。しかし、ただ案内するのではなく、著者の生まれ育った京都という土地にある思い出や知識、哲学者ならではの視点で京都を巡っていきます。 
 ガイドブックとはまた違った観点から京都を見ることができ、京都に足を運びたくなる一冊となっています。

味な旅舌の旅』、宇能鴻一郎、中央公論新社、2022年

 芥川賞作家である宇能鴻一郎の書いた、食と旅のエッセイ本です。日本列島を縦断するように各地の美味や珍味を味わいつくした筆者が、圧倒的な表現力で料理の味や食感を読者に伝えてきます。
 とても読みやすい文体かつ笑える部分もあるので、普段本をあまり読まない人にもお勧めしたい本です。 
 この本を読み終わった時、きっと日本各地の美味に出会う旅に出たくなるでしょう。

上海 : 多国籍都市の百年』、榎本泰子、中央公論新社、2009年

 上海は、現代的な国際都市ですが、実はその国際化は百年前から既に始まっていました。
 イギリス、アメリカ、フランス、そして日本の国々が、上海で租界を持ち、そして、数多くの外国人たちが上海で暮らしていました。そのため、今の上海にも、各国の様式を持つ建物が各地に残っています。
 是非上海に足を運び、この本を読みながら、万国の様式を持つと言われる建物群の中で歩き、歴史と時代の醍醐味を味わってみませんか。

秘湯・古湯・足元湧出の湯100 : 決定版』、交通新聞社、2019年

 「旅行したいけどどこに行けばいいか分からない」旅行する際、名産・名所といった多くの魅力的な要素が、あなたの旅行計画作成を悩ませていることでしょう。
 温泉は、その悩みを解決する上で有用であると考えます。温泉巡りを旅行の1つの目的とすることで、温泉に向かう中で様々な名所を堪能し、温泉を味わった後には食事を味わう―――なんと素晴らしい事でしょうか。
 この本を読んだ後、温泉巡りの旅に出たくなるでしょう。