【特集図書・2023年8月】

 こんにちは!BKC学生ライブラリースタッフです。                                暑い日が続いていますね。そのような日は図書館に来て涼みに来てはいかがでしょうか?さて、今月の特集は「ヨーロッパの本」です。ヨーロッパの旅行記や文化、歴史、哲学などを知ることのできる本を集めてみました。ぜひ手に取ってご覧ください。                                                    

車輪の下』、 ヘルマン・ヘッセ作 ; 実吉捷郎訳、岩波書店、1958年

 主人公ハンス・ギイベンラアトは2、3週間後に控えた神学校への入学試験に向けて猛勉強をしていた。ドイツ・シュルツワルト地方の小さな村からは、ハンスだけが試験へと送り出される。当時、神学校に入ることはエリートの証だった。周囲からの重たすぎる期待を背負ったハンスは頭が痛くなるほどの勉強を日々繰り返した。その努力が実り、見事2位で試験を通過し、晴れて、神学校に通うことになる。ハンスが過ごした神学校での生活とはいかなるものだったのだろうか。異国の学生生活を味わっていただきたい。

ヨーロッパ鉄道旅行入門 : 旅情あふれる各地の列車と駅が大集合』、「ヨーロッパ鉄道旅行」編集部編、イカロス出版、2017年

 もしあなたがヨーロッパを観光したいならば、鉄道での旅行をおすすめします。本書では、ヨーロッパ諸国の駅や鉄道の様子を、写真付きで紹介しています。
 鉄道で移動することにより、目的地へ向かう間に街並みや大自然を楽しめます。また、食堂車のある鉄道では、車窓からの景色と食事の両方を堪能できます。卒業旅行などの候補として、一度考えてみてください!

小さなフランス料理の本』、上野万梨子著、日本放送出版協会、2008年

 フランス料理を日本で作るのは難しいと思っていませんか?実は、日本の家庭でも本格的なフランス料理を作ることができます。
 本書では、数多くのフランス料理のレシピを紹介しています。フランス料理はシンプルなものがたくさんあるため、レシピがとてもわかりやすいです。
 普段の食事に一品だけでも、フランス料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ガリア戦記』、カエサル著;高橋宏幸訳、岩波書店、2015年

ガリア戦記は、ローマの軍人カエサルが、ガリアへの遠征の中で数々の戦争を繰り広げ、やがて征服を成し遂げるまでの経緯を、自らの手で書き記した遠征記録です。
 ガリアのみならずゲルマニア、ブリタニアといった、現在のヨーロッパにおける広い地域を舞台とした大規模な行軍の様子から、カエサルの勢いの強さを感じることができます。また、巧みに記された戦術や用兵の描写が、当時の戦争の様子を鮮明に思い描かせます。

方法序説』、ルネ・デカルト著 ; 山田弘明訳、筑摩書房、2010年

「困難は分割せよ」、「私は考える、ゆえに私はある」など、誰でも一回ぐらいは耳にしたことがある数多くの名言の出典である、デカルトのこの本は、学問を研究する者に、取るべき方法と心構えを詳しく解説しています。西洋の考え方や哲学、そして科学とはいかなるものか、その全てを垣間見ることができる一冊になっています。西洋の考え方を詳しく知りたい人や、学者を志す人に、ぜひ読んでほしいです!

君主論』、 マキアヴェッリ著 ; 河島英昭訳、岩波書店、1998年

 マキアヴェッリの君主論、聞いたことある人が多いと思いますが、実際に読んだことある人は少ないでしょう。この本は、マキアヴェッリが自身の外交軍事の実体験と思索に基づき、君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いています。その観察と分析は今日でも有効性を保っています。我々学生にとっては、一見関係なさそうな本ですが、西洋の考え方や哲学を理解する上では、避けては通れない一冊でしょう。西洋の考え方についてより詳しく知りたい人に是非おすすめしたいです!

紋章学入門』、森護著、筑摩書房、2022年

 中世ヨーロッパの王侯や貴族が、家系や所属、あるいは地方を示すために用いてきた紋章は、決して好きな模様が詰め込まれているわけではありません。紋章学と呼ばれる一定の慣習に沿って作成されているのです。よって、紋章の設計を紋章学の視点から考察することで、その家系や地方の歴史を解き明かすことが可能です。
 少し変わった視点から、ヨーロッパの文化や歴史を理解する。そんな紋章学に触れてみませんか?

フェデリコ・フェリーニ作品イメージ画集』、フェデリコ・フェリーニ著 ; 藤井ラウラ訳、
TOKYO FM出版、1993年

 皆さんはフェデリコ・フェリーニという映画監督をご存じだろうか。1920年イタリア・リミニに生まれた彼は、ラジオドラマの放送作家や似顔絵を経て1952年より映画監督を務める。
 今回紹介する画集は、彼がスケッチに起こした「映画の化身」を集めたものである。彼は、幼いころからスケッチすることが癖で、映画を作る際も、キャストから得られるインスピレーションをスケッチに起こしてから映画を撮っていたという。
 立命館大学図書館では、彼が残した映画も所蔵している。映画と併せてご覧あれ。