【特集図書・2022年12月】

 

こんにちは!BKC学生ライブラリースタッフです。

12月となり町がイルミネーションでキラキラと輝いていてとても綺麗ですよね。今回の特集図書のテーマは「新書で世界ダーツの旅」です。寒い冬、たまには暖かい家の中で本を読んで旅行気分を味わうのはいかがですか?

タリバンの眼 : 戦場で考えた』、佐藤和孝、PHP新書 、2021年

 この本は、数々の戦場を渡り歩いたジャーナリストとアフガニスタンで出会う人たちとの回顧録・ルポルタージュです。現地の人との短いエピソードやアフガニスタンの基本情報が分かりやすく淡々と描かれています。
 「中東は100年前の日本と同じ」と著者は述べます。読了後、きっとこの意味が解るはずです。

さらば「受験の国」 : 高校生ニュージーランド留学記』、池部敦、朝日新聞出版、2008年

 

 あなたは日本の教育についてどう思いますか? 楽しいこともあったけれど、いい学校に入るために、とにかく知識を詰め込んだ経験をお持ちの方もいるでしょう。一方、ニュージーランドは個々の興味を重要視するため、中・高生のうちから自ら授業を選択出来ます。
 今こそ、学ぶ意味や楽しさのヒントを得るために自由の国ニュージーランドの教育を覗いてみませんか。

アフリカ人類の未来を握る大陸』、別府正一郎、集英社、2021年

 今、アフリカが熱いんです!!!今後の世界の発展はアフリカなくしてあり得ません!!!あなたはアフリカの国をどれだけ知っていますか?
 アフリカには、マサイ族のような民族の文化やサバンナの大自然とそこに生息する動物たちといった素晴らしい一面があります。と同時に、貧富の格差や地球温暖化などの負の部分も少なくありません。そんなアフリカに詳しくなれる一冊です!!

人生を楽しむイタリア式仕事術』、小林元、日本経済新聞出版、2002年

イタリアといえば、ビジネスもファッションもスタイリッシュなイメージがありますよね。そんなイタリア人は仕事にも生活にも個性を発揮しており、日本人とは一味違います。他人とは一線を画した自分の個性を発揮したいというのがイタリア人的考え方であり、その思考こそがGUCCIやBVLGARIのようなハイブランドを生み出した原点なのです。その考え方を学んでみませんか?

韓国の若者 : なぜ彼らは就職・結婚・出産を諦めるのか』、安宿緑、中央公論新社、2020年

 韓国は、ドラマや音楽などのエンタメで世界を牽引しています。しかし、その裏では就職難や貧困などによって、生きづらさを訴える若者が大勢います。それ故に、出生率はとうとう1を切ってしまいました。
 この本を読めば、そうなってしまった理由を知ることができます。気になる箇所を読むだけでも得るものがあるので、ぜひ一度手に取ってみてください!

酒場天国イギリス : 英国文化を味わい尽くす』、小坂剛、中央公論新社、2016

 シャーロック・ホームズやシェイクスピアなどの文学の分野で有名なイギリスですが、実はお酒の世界でも名を轟かせています。
 本書では、様々なイギリス文化をパブやお酒の観点から紹介しています。新書にしては珍しく、写真が多めでとても読みやすいです。この本を読めば、間違いなくイギリスに行きたくなります。

ブラジルの流儀 : なぜ「21世紀の主役」なのか』、和田昌親、中央公論新社、2011年

 リオ五輪の開催やサッカーW杯での活躍で注目を集めているブラジルについて、どのようなイメージを持っていますか。
 「21世紀の勝ち組」とも言われる、様々な領域で成長している有望の国である一方、深刻な社会問題も抱えています。また、文化と芸術も魅力的で、なによりサッカーというスポーツに対する情熱は、常に世界を魅了しています。ブラジルの驚きの「流儀」を、本書が明らかにします。

ネイティブ・アメリカン : 先住民社会の現在』、鎌田遵、岩波書店、2009年

 アメリカ先住民と聞くと、遥か昔の歴史に思いを馳せる人は少なくないでしょう。しかし、先住民の子孫は今でもアメリカに住んでいて、先人たちと同様、様々な苦境に直面しています。本書は、先住民に関わる様々な社会問題を歴史・文化的角度から分析し、アメリカ社会が内包する闇を浮かび上がらせます。現代アメリカ社会を知るために役立つ一冊です。