【特集図書・2017年4月】

 こんにちは。学生ライブラリースタッフです!

 今回のテーマは、『LSコレクション~1周年記念特別編~』です。桜舞い散る4月。新入生の皆さんも進級した皆さんも、新たな1年に心を躍らせているのではないでしょうか。平井嘉一郎記念図書館も開館1周年を迎えました。そんな心躍る4月に、LS渾身の一冊から、読書を始めてみませんか?

知の論理』、小林康夫, 船曳建夫編、東京大学出版会、1995年

 『知の論理』は東京大学教養学部の基礎演習のテキストとして書かれた「知の~」三部作の2冊目。大学で学ぶべき「知」とは何か。学問の魅力と技法について分かりやすく紹介するシリーズである。新入生はもちろん卒論を控えた4回生にもオススメの一冊。他の2冊(「知の技法」「知のモラル」)も併せてご覧あれ。

人生がときめく片付けの魔法』近藤麻理恵、サンマーク出版、2011年

 この本は片付けコンサルタントとして「世界で最も影響力のある100人」の一人にも選ばれた著者が、たった一度の片付けで一生散らからない部屋を実現してくれます。今までどうやっても片付けられなかった人、コツコツ努力をする事が苦手な人必見です。今、この本を読んで人生一度の大勝負に出てみませんか?

オレたちバブル入行組』、池井戸潤、文藝春秋、2004年

 大手銀行員である半沢は上司の支店長に失敗の責任を押し付けられ、支店長に「倍返し」するため、奮闘する。「倍返しだ!」で有名な大ヒットドラマの原作。スカッとしたい人におすすめの一冊です!

オリエンタリズム』、エドワード・W・サイード、平凡社、1986年

 「西洋」という言葉を聞く時、皆はどのようなイメージを持っていますか?進歩?世界の中心?など西洋に対するステレオタイプを持っているでしょう。アジアに生きている我々は、どうして「西洋」に対して憧れるでしょうか。オリエンタリズムを読み、この答えを見つけ、世界に対する、自分が生活している国にも新たな視野が作れると思います。

海辺のカフカ』、村上春樹、新潮社、2002年

 15歳の誕生日を迎えたとき家出を決意した僕は、遠くの知らない町に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになる。章ごとに展開される、異なる世界の二つの物語。やがてそれらは導かれるようにして、世界が結びあわされる場所へ向かっていく。読み進める上での爽快感や、村上春樹さんの独特な世界観を味わいたい人にお勧め。

ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』、ネルソン・マンデラ、明石書店、2014年

 皆さんはネルソン・マンデラを知っていますか?南アフリカ共和国で反人種差別運動の指導者として闘い続け、27年間の投獄を経て、大統領になった人物です。この本は、彼の珠玉の名言集です。彼の言葉には、人を勇気づけ、人の心を突き動かす力があります。
彼の言葉に触れることで、見えてくるもの、気づかされることがあります。多くの人に手に取ってほしい一冊です。

イニシエーション・ラブ』、乾くるみ、文藝春秋、2007年

 「最後から2行目で本書は全く違った物語に変貌する。あなたは必ず読み返す。」一見、普通の恋愛小説ですが最後の最後で大きく裏切られます。前田敦子さん が主演で映画化され話題となった作品の原作でもあります。ちょっとかわった恋愛小説を読んでみたい、ミステリーが好きという方にお勧めの一冊です!

名作の書き出し:漱石から春樹まで』、石原千秋、光文社、2009年

 高校生の時、日本文学史を覚えた経験がある方は多いのではないでしょうか。夏目漱石の代表作は……なんて必死で覚えたものの、未だ文豪の作品を一度も読んだことがない、そこのあなた。この本でぜひ、その最初の一歩を踏み出してみませんか。「書き出しを読めば、その小説の全てがわかる」のだそうですよ。

不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる』、ヒロ前田・清涼院流水、アルク、2013年

 福利厚生が整った国際的な企業に勤めるインド人・グプタは、自分の暮らす世界に違和感を覚えた。この世界は決して大災害が起こらない。それなのに、飛行機が毎日のように遅れる。同僚の日本人は、いつも同じような英語のミスをしている……。
彼の住む世界は、あなたも旅のしたことのある不思議な世界。入学早々、TOEICを受験させられたすべての人に送りたい。これは、前代未聞のTOEIC小説です。