【特集図書・2021年8月】

 こんにちは立命館大学OIC学生ライブラリースタッフです。


 今回の特集図書のテーマは「もしもに備える」です。コロナウイルスに始まり、最近ではフェイクニュースの流布やストレス、災害など、生活の中には様々なリスクが存在しています。そこで、私たちが経験しうる「もしも~があったら」という不安や疑問に対処できるような本を紹介します。夏季休暇中に読書を通して「もしも」に備えてみてはいかがでしょうか。

防災心理学入門:豪雨・地震・津波に備える』、矢守克也、ナカニシヤ出版、2021年

 本書では自然災害に備えるためのヒントや過去の災害から得た教訓をどう生かしていくのか、分かりやすく解説されています。さらにコロナ禍での学びも踏まえながら「備えるとは何か」という根本的な問いについても述べられています。防災と言われても何をしていいか分からない…と思っている方にオススメしたい1冊です。

大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』、石田眞・浅倉むつ子・上西充子、旬報社、2017年

 アルバイト、就活で心配なことはありませんか?どちらも大学生にとって非常に身近で重要な存在です。この本ではアルバイト・就活でのトラブルや疑問がQ&Aの形式でわかりやすく、丁寧に解説されています。また、本当に困ったときに相談できる相談機関の電話番号やURLも記載されています。あなたの不安を解決してくれるかもしれませんよ。

ストレスのはなし: メカニズムと対処法』、福間詳、中央公論新社、2017年

 日常生活はストレスであふれています。もしも私たちがストレスにさらされたとき、どのように対処すればよいでしょうか。この本では、ストレスのメカニズムや対処法について書かれています。体調管理、食事、アルコール、遊びなど、さまざまなストレスについて分かりやすく紹介されており、読みやすい1冊です。

だから数字にダマされる: 「若者の○○離れ」「昔はよかった」の9割はウソ』、小林直樹、日経BPマーケティング、2016年

 「〇〇離れ」はウソ!? 私たちはときに正しくないかもしれない情報を信じてしまうことがあります。メディアリテラシー、情報を読み解く能力を身につけるためには具体的に何に注意すべきなのでしょうか。この本を読んで数字に騙されないためのコツを学びましょう。

ネットで勝つ情報リテラシー: あの人はなぜ騙されないのか』、小木曽健、筑摩書房、2019年

 ネットにあふれる情報、何が「ホント」で「ウソ」なのか、あなたはわかりますか?その情報で「得」をするのは誰だ?という視点で情報を眺めると、面白いものが見えてきます。情報社会を「賢く・楽しく」生きる方法を身につけませんか?ユーモアあふれる文章で書いてあるので、どんどん読み進められます!

災害リスクの心理学 : ダチョウのパラドックス』、Robert Meyer, Howard Kunreuther著 ; 中谷内一也訳、丸善出版、2018年

 ダチョウのパラドックスってなに?なぜ人は、自然災害に対する危機感を忘れてしまうの?この本には、心理学的な知見を基盤として、被害を受けそうなのに災害から身を守ろうとしない理由について書かれています。自然災害の多い日本で暮らす私たちが、どのように対策をしたらいいのかを考えるきっかけになると思います。

コロナ黙示録= Covid-19 apocalypse 』、海堂尊、宝島社、2020年

 架空の街にパンデミックが起きた時、政府はどのように立ち向かうのか。フィクションでありながら、リアリティは凄まじく、普段本を読まない人でも気軽に読めてしまうと思います。刻一刻と未知のウイルスによって情勢が変化する今だからこそ、人間の生き方を見つめ直してみませんか?

睡眠のはなし: 快眠のためのヒント』、内山真、中央公論新社、2014年

 最近ではコロナウイルスによる自粛や生活リズムの乱れにより不眠になってしまう人が増えています。この本では睡眠のことが睡眠のメカニズムから快眠のためのヒント、不眠に至るまで書いてあります。いつも良く寝れている人でもこの本を読んでより質の高い睡眠を得てみてはいかがでしょうか。

文豪たちの怪談ライブ』、東雅夫、筑摩書房、2019年

 最近、めっぽう暑いですが暑くて眠れない夜はありますか?そんな時は背筋がゾクッとするような怪談を読んで涼んでみましょう。この本は尾崎紅葉や泉鏡花などの文豪たちが書いた怪談が筆者の解説や時代背景とともに書かれています。その面白さに逆に寝付けなくなるかもしれません。

すべての瞬間が君だった: きらきら輝いていた僕たちの時間 』、ハテワン著 ; 呉永雅訳、マガジンハウス、2020年

 この本は、辛くなった時、悲しい気持ちになっているときに、優しく励ましてくれるような本です。韓国の本ですが、50万部を超える大ベストセラーになり、日本語でも出版されました。ストレスが溜まっている方、心配事がある方はぜひ、この本を読んで癒されてみてはいかがでしょうか?