【特集図書・2020年2月】

あの蝶は、蝶に似ている』、藤沢周著、河出書房新社、2017年

■最初の一行を紹介
 
~風のなかの蝶の重力、かと思っていた。~

ムーンナイト・ダイバー』、天童荒太著、文藝春秋、2016年

■最初の一行を紹介
 
~眠気を誘う穏やかな海の上にのぼった立待月が、闇の底から町をすくい上げる。~

もし京都が東京だったらマップ』、岸本千佳著、イースト・プレス、2016年

■最初の一行を紹介
 
~もし京都が東京だったら、岡崎はきっと上野で、烏丸は丸の内だろう……。~

愛と狂瀾のメリークリスマス ―なぜ異教徒の祭典が日本化したのか―』、堀井憲一郎著、講談社、2017年

■最初の一行を紹介
 
~フランスのブルゴーニュで、サンタクロースが火あぶりにされたことがある。~

宇宙のみなしご』、森絵都著、講談社、1994年

■最初の一行を紹介
 
~ときどき、わたしの中で千人の小人たちがいっせいに足ぶみをはじめる。~

蹴りたい背中』、綿矢りさ著、河出書房出版社、2007年

■最初の一行を紹介

~さびしさは鳴る。~

世界のとんでも法律集』、盛田則夫著、中央公論新社、2007年

■最初の一行を紹介
 
~主婦がほこりやちりを、敷物の下に隠すことは違法である(アメリカ)~

変身』、カフカ著、高橋義孝訳、新潮社、1985年

■最初の一行を紹介
 
~ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。~