【特集図書・2019年5月】

 こんにちは!学生ライブラリースタッフです。

 今回お届けする特集図書、テーマは『リツコレ☆オールスターズ~立命館ゆかりの人々~』です。新たに1回生も入ってきたということで、今回は立命館にゆかりのある人たちの著作を集めました!是非これらの本を読んで、私たちの先輩方がどういったご活躍をされているのか、見てみましょう!

転んでもただでは起きるな!定本・安藤百福』、安藤百福発明記念館著、中央公論新社、2013年

 「チキンラーメン」みなさんもこれまで一度は食べたことがあると思います。そのチキンラーメンの生みの親、安藤百福さんは我が立命館大学出身です!今では世界中で年間1千億食も食べられるインスタントラーメンを開発した実業家、安藤百福さんの人生を追った一冊です。

文字逍遥』、白川静著、平凡社、1994年

 漢字学の第一人者である白川静先生のエッセイ集。漢字の字義まで遡り、それがどのように日本語として受容されていったのかを詳らかにしていく本書は、文字や古代漢字に疎くても好奇心を駆り立てられる内容になっています。漢字を中心とし、バランスよく中国の古典や日本の文学、神学にも触れられており、白川漢字学の入門書としておすすめの一冊です。

サイのものがたり : 白川静の絵本』、白川静著・金子都美絵編・画、平凡社、2016年

 「文字」の成り立ちを考えたことはありますか?それを独創的な研究で解き明かし、漢字成立の定説を2000年ぶりに改めた文字学者が、立命館大学名誉教授の白川静先生です。本書では、先生が築いた世界をシンプルな絵とともに紹介します。絵本だからと侮るなかれ。古代文化の息吹を感じられる一冊です。

アメリカ多文化社会論 : 「多からなる一」の系譜と現在』、南川文里著、法律文化社、2016年

 国際関係学部・南川教授による、アメリカの文化的多様性について、そこに辿り着くまでの歴史や多文化共生とは何かを分かりやすく説明した一冊。2020年に東京オリンピックを控え、これからより様々な背景を持つ人々と触れ合う機会が増えるであろう日本において、今こそアメリカの多文化社会に見習うべきではないだろうか。

魔術師物語』、遠藤周作、バルザック他著、北宋社、1989年

 魔術師、悪魔などを題材にした、少し怖くて、奇妙で、でも引き込まれる14の短編が収録された短編集。立命館大学に縁の深い加藤周一先生の短編小説が収録されています。他にも有名な作家の短編作品が読める一冊となっているので、ぜひ手に取ってみてください。

これが現象学だ』、谷徹著、講談社、2002年

 立命館大学 文学部教授である谷徹先生の著作で、現代哲学の大きな流れの一つである現象学の入門書です。現象学の起こりとともにその第一人者であるフッサールの思想をなぞっていきます。巻末では難解なイメージのある哲学用語の解説欄もあり、初学者に優しい一冊です。自分自身で、そしてともに、「哲学」をしてみましょう!

越前竹人形』、水上勉著、中央公論社、1980年

 竹細工師、喜助のもとにある日突然現れた「芦原の玉枝」と名乗る美しい女。彼女は、亡き父、喜左衛門が生前愛した人だった。玉枝にじょじょに惹かれていく喜助は、彼女を母として愛するのか、それとも妻として愛するのか?越前竹人形を巡って二人の運命は大きく狂わされていく。立命館が生んだ巨匠、水上勉の代表作。あの谷崎潤一郎も絶賛した本作をぜひお楽しみください!

掟上今日子の裏表紙』、西尾維新著、講談社、2017年

 眠るたびに記憶を失ってしまう体質を持つ主人公、忘却探偵の掟上今日子。彼女が今回遭遇した事件、それは自分自身が容疑者の強盗殺人事件だった。立命館大学に在籍した経歴を持つライトノベル作家、西尾維新が送る忘却探偵シリーズ。その中でも異色の事件に、きっとあなたは惹きこまれるはずです。