【特集図書・2018年11月】

 こんにちは!学生ライブラリースタッフです。

 今回の特集図書のテーマは「アート」です。みなさんはアートしていますか?今回はライブラリースタッフがみなさんに芸術の秋を満喫するきっかけとなる本を集めました。既にアーティストのあなたも、これからアートに目覚めるあなたも、この12冊の本を手にとって是非とも秋を満喫して下さい。

ミステリ美術館 : ジャケット・アートでみるミステリの歴史』、森英俊編著、国書刊行会、2001年

 芸術というと絵画や彫刻などがすぐに思いつくが、より身近な存在である小説の表紙も十分に芸術として認められるのではないのだろうか。本書はホームズの時代から黄金時代など、欧米ミステリ数々の名作の表紙を460点紹介しており、我々に新鮮な芸術の形を提示してくれる。

オルタナティブロックの社会学』、南田勝也著、花伝社、2014年

 この本は、主に90年代~2000年代のロックミュージックを様々な観点から考察したものです。現在に続くロックミュージックのバンド好きなら知っている程度の知名度のバンドから、日本のとても有名なバンドの話まで、取り上げられているバンドは幅広いです。洋楽から日本の音楽まで、音楽好きにおすすめの1冊です。音楽を聴きながら読んでみてはいかがでしょうか。

刀剣鑑賞の歴史』、東京国立博物館編、東京国立博物館、2017年

 今年の京都国立博物館における秋のテーマは「京のかたな」(9/29~11/25展示)です。お出かけ前に、図録で日本刀の世界をのぞいてみませんか。本書では昨年東京国立博物館で展示された刀について、詳しく解説されています。用語解説もあるため、学びながら読むことも可能!また、刀にまつわる伝説や歴史上の所有者について知りたい方には、牧秀彦『名刀 その由来と伝説』(光文社新書203)がおススメです!

京都花街ファッションの美と心』、相原恭子文・写真、淡交社、2011年

 この本は、写真家でもある筆者が色鮮やかな舞妓の姿や美しい小物の写真とともに、舞妓姿を飾る上で欠かせない髪型、化粧、着物、帯などの持つ意味や役割を細かく説明しています。日本人の内側に持つ美への執着ともいえるこだわりや歴史を知り、今一度京都の街並みを歩いてみませんか。

バナナの皮はなぜすべるのか?』、黒木夏美著、水声社、2010年

「バナナの皮ですべって転ぶ」、このアニメや漫画でお約束のギャグについて真剣に語られた一冊です。元祖は誰か、なぜバナナなのかから始まり、多方面に述べられています。実はバナナの皮による転倒事故が社会問題だった時代をご存知ですか?この本を読んでバナナの皮ほどのささやかな笑いが生まれますように。

ここだけは見ておきたい東京の近代建築』、小林一郎著、吉川弘文館、2014年

 芸術の秋と言われると、思い浮かべるのは絵画や音楽などが多いかもしれませんが、建築を思い浮かべる人は少ないかもしれません。しかし、普段歩いている目の先にも芸術は溢れています。東京の歴史の知識も深めながら、建築の美に浸ってみてはいかがでしょうか。

すごい博物画 : 歴史を作った大航海時代のアーティストたち』、
デイビッド・アッテンボロー[ほか]著、笹山裕子訳、グラフィック社、2017年

 時は大航海時代。まだ映像も写真もなかった時代に残されたのは、緻密な静物画でした。鳥の羽毛の一本ずつ、果実の表面の滑らかさまで再現されているのが分かります。これらを描いたのは、かの天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチら偉大な科学者たち。文系学生が覗かない、二階の自然科学コーナーにある画集で自然を楽しんでみて。自然と芸術の融合に眺めているだけで楽しくなる一冊。

What is Sapeur? 貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち』、影嶋裕一著、祥伝社、2015年

 「武器を持たずに、服を着る」最貧国の一つである、アフリカのコンゴ共和国。そこには、華やかな色彩の高級スーツを身にまとい、町中を闊歩する男性がいます。なぜ彼らは貧しい中でも、高級スーツを着るのか?そこには、彼らの平和への思いが詰まっていました。世界的に有名なデザイナーのポール・スミスもコレクションに取り入れた彼らの美的センスと想いを感じてみてください。

アート鑑賞、超入門!』、藤田 令伊、集英社、2015年

 秋といえばやはり芸術の秋!しかしいざ美術館に行って、有名な絵画や彫刻をただ漠然とみるのは少しもったいない気がしませんか?絵画や彫刻を「自分で」観て楽しむ為にはどうすればいいのか。この本では七つの視点から初心者でもわかりやすく解説してあります。美術館に行く前に手に取ってみてはいかがでしょうか。

書の古典と理論』、全国大学書道学会(編)、光村図書、2013年

 全国大学書道学会から発行されている本で、漢字、かな、篆刻、漢字仮名交じりなど、全ての書道の基本を学ぶことが出来ます。立命館大学の書道の授業でも、教科書として取り上げられています。この一冊から、きっとあなたの書道が見つかります!

復刻版 絵草紙「うろつき夜太」』、柴田錬三郎(著/文)横尾忠則(イラスト)、国書刊行会、2013年

 時代小説の大家とグラフィックの鬼才による、奇妙奇天烈現代絵巻物! 昼は昼太、夜は夜太と名乗る風来坊の男は、お妻という女から千両箱を乗せた馬の襲撃を持ちかけられる。そこから始まる破天荒な物語とそれに食らいつく極彩色の挿絵は、まさに作家と画家の大バトル。随所に実験的仕掛けを組み込み、装丁の細部にまで拘った贅沢な一冊。Amazonでは約2万円、本棚で眠らせておくにはもったいない!

コップのフチ子のつくり方』、古屋 大貴、パルコエンタテインメント事業部、2014年

 コップのフチ子がどうやってできたか知っていますか?コップのフチ子を生み出した小さなカプセルトイメーカーのユーモアと発想のノンフィクションストーリーです。フチ子を通して学ぶユーモアと発想会社の在り方と働き方とは。さらに、ふなっしーとの異色の対談も必見!これを読めばあなたもコップのフチ子が欲しくなること間違いなし!?