【特集図書・2018年10月】

 こんにちは!学生ライブラリースタッフです。

 今回お届けする特集図書、テーマは『LSが贈る、読書の秋に読みたい本』です。秋学期も始まり、残暑も和らいできましたね。食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋などありますが、今年の秋はぜひ「読書の秋」を味わってみませんか。秋の夜長を感じながら、ゆったりと読める図書を集めました。普段本を読まない方も、新学期を機に読書の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。

日本の古寺100選国宝巡りガイド:カラー版』、日本神仏リサーチ、宝島社、2018年

 仏教十三宗派における代表的な100寺院を厳選し、歴史や見どころを寺院ごとに1つ1つ鮮やかなカラー写真と共にご紹介。現在日本に残されている様々な古寺の魅力に出会えること間違いなし!入門ガイドとしての役割も果たしていますので寺院に詳しくない方でも気軽に読める1冊です。この本を片手にそれぞれの寺院を訪れてみてはいかがでしょうか?

京都の空間意匠:12のキーワードで体感する』、清水泰博、光文社、2009年

 京都には神社、寺院、庭園などの日本を象徴する場所がたくさんあります。京都で生まれ育った建築家が、それらを「巡る」「奥へ」「光と闇」といった12のキーワードに沿って解説します。清水寺、伏見稲荷神社など80を超える場所を例に、それぞれの楽しみ方を教えてくれる一冊となっています。あなたは神社の鳥居の意味を知っていましたか?どこも似たように見える日本庭園の違いやトリックに気付いていましたか?この本をきっかけに、今まで知らなかった新しい京都に出会えるかもしれません。

時をかけるゆとり』、朝井リョウ、文藝春秋、2014年

 『何者』で有名な朝井リョウの初エッセイ集。上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしさが炸裂する23編。短いエッセイ集なので通学時間におすすめ!でも読むと笑ってしまうので電車の中で読むときは注意しましょう。これを読んで、あなたも大学生活で「やらなくてもいいこと」をしませんか?

Pythonスタートブック:いちばんやさしいパイソンの本』、辻真吾、技術評論社、2010年

 プログラミングを始めてみませんか?本書は、初めてプログラミングを行う人のことも考えて、分かりやすい解説と練習問題を組み合わせて作られています。本のタイトルにもなっているようにやさしい内容なので、プログラミングって難しそうと思っている人でも理解できると思います。これからの時代を生き抜くためにも一度目を通してみて下さい!

建築探偵:東奔西走』、藤森照信・増田彰久、朝日新聞社、1997年

 建築家・藤森照信さんと写真家・増田彰久さんが紹介する、面白おかしな建築たち。文庫本でありながら、たくさんのカラー写真が収録されています。全4冊のシリーズとなっている本作は、日本だけでなく、上海やベトナムといった海外の建築も紹介されています。「かわいそうな宮殿」「カレー味のヴィクトリア建築」―それぞれの建築につけられたキャッチコピーがとてもユニークで、一度行ってみたくなること間違いなしです。あなたも建築探偵と一緒に調査に出かけてみませんか?

深夜特急1:香港・マカオ』、沢木耕太郎、新潮社、1994年

 インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く。そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。バックパッカー必見!現地の場所に対する描写が想像を掻き立てる。これを読んだらあなたも気がつけば香港に居るかも!?あなたもこの本を片手に放浪の旅に出てみてはいかが?

Pythonで動かして学ぶ!あたらしい機械学習の教科書』、伊藤真、翔泳社、2018年

 みなさん「機械学習」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?機械学習とは、人間や動物が経験を通して自然に学習することをコンピューターにさせようとするデータ解析テクニック(matlab社ホームページより)のことです。本書は、その機械学習をPythonという言語を用いて学ぶことができます。知識がなくても分かりやすく書かれているので興味がある方は、ぜひ手にとって読んでみて下さい。研究室で大活躍するかもしれませんよ!

向日葵の咲かない夏』、道尾秀介、新潮社、2008年

 第6回本格ミステリ大賞の候補作。夏休み前の終業式の日、先生に頼まれクラスの友人の家を訪ねたS君。そこで目にしたのは友人が首を吊って亡くなっていた姿でした。しかし彼の死体は忽然と消え1週間後に、とある姿でS君の前に現れることになります。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。S君が事件を追っていく中で見えてきた真実とは。暑い夏は過ぎてしまいましたが、読書の秋にもヒヤリとしてみたい方に贈るホラーサスペンスなお話です。