【特集図書・2016年12月】

 こんにちは!学生ライブラリースタッフです。

 今回お届けする特集図書、テーマは『アメリカ』です。OICライブラリーは開館から間もなく2年目が経とうとしています。今回は最近出版された本を中心に、『アメリカの今を知るのにふさわしい』7冊を選書しました。来年からは新しいアメリカ大統領が就任し、日米関係の今後が注目されます。最近、アメリカの観光客が増えているので、相手の文化・制度を知って、交流を始めたり、深めてみませんか?OICライブラリーのLSが特におすすめする本は『やっぱりアメリカ経済を学びなさい』です。みなさんも今回のお薦めの選書を1冊でも手にとっていただけると、大変うれしく思います。

アメリカ55のキーワード』、笹田直人・ 野田研一・ 山里勝己編著、ミネルヴァ書房、2013年

 最近よく耳にする「アメリカ」。この本では、「社会制度」「国家」「文化」「モノ」「自然・風景」など、7トピックス・55のキーワードからアメリカのことを知ることができます。
アメリカ文化の全体を知るも良し。自分の興味があるトピックスを選んで読むも良し。ぜひ、もくじを見て気になったワードがあれば、読んでみてください!

コーヒーのグローバル・ヒストリー : 赤いダイヤか、黒い悪魔か』、小澤卓也、ミネルヴァ書房、2010年

 コーヒーは石油につぐ巨大市場を形成する一次産品であると同時に、グローバル化時代の南北問題を鮮やかに象徴する農業生産品でもある。多様な意味を内包するコーヒーの歴史を文脈化して整理し、「コーヒーで結ばれた世界」を見渡すための歴史的視座を明示する、刺激にみちたグローバル・ヒストリーの試み。
 アメリカのコーヒー産業を知れる一冊となっております。ぜひお気に入りのコーヒーを片手に読んでみてください。

トランプがローリングストーンズでやってきた』、町山智浩、文藝春秋、2016年

 アメリカ大統領選挙はトランプの勝利で終えた。この結果を受け、選挙の時に人種問題など過激な発言が目立つトランプに注目が集まっている。この本は映画評論家として知られる町山智浩さんによる「アメリカがほとばしる」シリーズの第四弾!イラストや面白いネタが多数使われることで、とても読みやすい一冊である。この本をきっかけにトランプその人について理解しよう!

やっぱりアメリカ経済を学びなさい : 世界経済はアメリカを中心に動く』、小野亮・安井明彦、
東洋経済新報社、2013年

『世界経済はアメリカで決まる』

 この本は世界経済にも大きな影響を与えるアメリカ経済について書かれた本です。アメリカの政治や様々な政策を取り上げてアメリカの経済の現状を表していきます。日本の経済を勉強する上で、世界経済に大きく関わるアメリカ経済を知ることは大きな鍵となります。

ラーニング・シフト : アメリカ企業の教育革命 』、根本孝、同文舘出版、1998年

『日本を学ぶアメリカ企業』
 
 1970年代、日本企業・日本の経済力の増大に刺激されたアメリカは人的資源管理重視の体制をとり始めた。例えば、世界最大手のアメリカ企業IBMは、終身雇用制度や内部昇進制度を持たず、社員と役員が直接面談できる機会を設けてコミュニケーションが積極的に行われている。日本的経営へとラーニング・シフトをしたアメリカ企業の教育革命とはどんなものなのか、また今後のアメリカの企業教育はどうなっていくのかを学べる一冊だ。

ルポ同性カップルの子どもたち : アメリカ「ゲイビーブーム」を追う 』、杉山麻里子、岩波書店、2016年

『いろんな家族の形』

 この本はLGBT家族に関わる里親制度や代理出産問題などについて当事者たちのインタビューを交えながら紹介しているものとなっている。実際の彼ら彼女らの暮らし・生活面で生じるさまざまな問題など、あまり知られていない現状を知ることができる。あなたの考える「家族」とはどのような「形」だろうか?

大阪新名所新世界・通天閣写真帖』、橋爪紳也、創元社、2012年

『日本の新世界をめざして』

 大阪の新世界、今では串カツ店や居酒屋が立ち並び、庶民的な雰囲気を体感できる観光スポットとなっています。ですが、かつて新世界はアメリカをモチーフとしたルナパークという遊園地があり、日本にいながらアメリカのような新世界を体感できる場所でした。この本はそんな新世界が新名所として登場したときの写真集を復刻したもので、当時の新世界の今とは違った熱狂が窺えます。