【特集図書・2018年5月】

 今回のテーマは「未来への一歩~本を開けば道は広がる」です。みなさんは自分の未来を想像していますか?今回はライブラリースタッフがみなさんの未来を広げられる本を集めました。自分の将来をすでに考えている人もこの8冊の本を手にとって、自分の道を広げてみて下さい。

アンネの日記』、アンネ・フランク著 深町真理子訳、文藝春秋、2003年

 隠れ家で暮らし、悲惨な最期を遂げた一人の少女の記録。終わりを迎えることを知っている私達が読むと、夢と希望を語る彼女の姿に胸が打たれます。悲劇を繰り返さないために、私たちにできることは何なのか?読み終えたとき、何かを始めてみようと思えるはずです。

一流の人は空気を読まない』、堀紘一、角川書店、2008年

 「空気を読む」という人間関係の基本ルールはみなさんが知っているでしょう。でも、社会人になったら、周辺の一人ひとりのことを気にし空気を読むということより、自分の目的意識を持って努力を続けることや新しい発想を創造することは、人生で成功する条件です!

ナリワイをつくる』、伊藤洋志、筑摩書房、2017年

 皆さんの中には、大学を卒業したら就職するのは当たり前、就職したら同じ企業に定年まで働くと考えている人は多いと思います。筆者はこの本で「ナリワイをもつ」という新しい働きかたを提唱しています。社会に閉塞感を感じている方にとって、新鮮な視点をもつきっかけになる本です。

気くばりのツボ』、山崎拓巳、サンチュクチュアリ・パブリッシング、2005年

 生きていくうえで切っても切れないのが「人間関係」。どうせ関わっていかなければならないなら、上手にやっていきたいものです。この一冊は日常生活に転がるチャンスを活用し、自然と相手にも好かれ、自分のことも好きになるコミュニケーション術を教えてくれます。これから出会う新しい人々に愛される人間になることは、案外簡単かもしれません。

本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』、横尾忠則、光文社、2017年

 本を読んだって、覚えていないなら無駄だと考えてしまう時ってありますよね。でも「これらの本を選択した意志」は「人生とは無縁ではない」のです。内容を100%覚えていなくても大丈夫。もっと気楽に新しい本に挑戦してみませんか。本書は読書が苦手な著者が、133冊の本と彼自身の読み方を紹介する書評集です。

あなたのキャリアのつくり方 : NPOを手がかりに』、浦坂純子、筑摩書房、2017年

 「安定した職に就きたい」きっと多くの人が抱いている願望じゃないでしょうか?しかし、非正規雇用などの言葉がよく聞かれるように、中々厳しい世の中です。この本はそんな問題意識を持つ皆さんに、視野を変えて「他にもこんな職業があるよ!」と提案してくれる一冊です!NPOって知ってますか?気になる人はぜひこの本を手に取ってみてください!

これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』、マイケル・サンデル著、鬼澤忍訳、
早川書房、2010年

 船で遭難して助けも来ず食料もない。そんな絶望的な状況の中、生きるため、弱って命を落とした仲間を食べることは正義や悪か。あなたはどう思いますか?これは実例をもとに、「正義とは何か」について様々な考え方の立場から考察した、ハーバード大学の講義をもとにした本です。正義について考えることは、自分の価値観や生き方を見つめなおすことです。いざ選択を迫られたとき、この本はきっとあなたの決断の助けとなると思います。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』、河合雅司、講談社、2017年

 自分の将来を考えるとき、日本の将来も想像できていますか?様々なキーワードは知っていても、ボンヤリしたイメージでしかない。そんな方はこの本を開いてください。〈日本の将来推計人口〉データを元に、具体的な事例を紹介。著者の「10の処方箋」があなたにもチャンスをくれるかもしれません。