【特集図書・2017年10月】

 こんにちは。学生ライブラリースタッフです!

 今回のテーマは、『こうよう~紅葉、高揚、、、赤くなる本集めました~』です。長かった夏休みも終わり、いよいよ後期が始まりましたね。季節はすっかり秋に。食欲の秋、スポーツの秋、そしてなんといっても読書の秋です!秋の夜長に、じっくりと本を読んでみてはいかがですか?

すごい会話力』、斎藤孝、講談社、2016年

 「朱に交われば赤くなる」を体験したことはありますか? 素敵な人と何か話をしてみたいけど自信がない。そんなときに欲しいのが「会話力」。この本では10のポイントで紹介してくれます。「会話力」を手に入れたとき、あなたが「朱」になっていたりして。赤く「染まる」か、「染める」かはあなた次第!

夜は短し歩けよ乙女』、森見登美彦、角川書店、2006年

 「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」この和歌のように、彼女を求めてさまよう姿は悲しさを漂わせるもの。でも波瀾万丈な森見ワールドでは、悲しさなんて感じていられません。黒髪の乙女を追い求めた先々で起こる事件に、悲しい秋だって「高揚」すること間違いなし!

ゴーストボーイ』、マーティン・ピストリウス、ミーガン・ロイド・デイヴィス、 PHP研究所、2015年

 この本は、意識がありながらも体が植物状態のために、自分の意思を伝えられず、他者とコミュニケーションを取れずにいた男性が、自分の人生を取り戻していく自伝です。そこには家族の愛や、様々な人々との出会いと関わりがありました。この本を読み終わったとき、きっとあなたは大切な人と会って話したくなるのではないでしょうか。

恥と意地:日本人の心理構造』、鑪幹八郎、講談社、1998年

 「授業中、お腹が鳴ってしまって恥ずかしい…」例えばこんなとき、きっとあなたの顔は“赤く”なっているのではないでしょうか?この本は、日本人の持つ「恥」と「意地」の感覚について書かれた本です。恥ずかしさを取り払うために意地を張る。この行動について、考えてみませんか?

西洋菓子店プティ・フール』、千早茜、文藝春秋、2016年

 あなたは心が燃え上がるような経験をしたことがありますか?この本に出てくる登場人物は、みんな心の中に秘めたものを持っており、自分の情熱をかけて自分の夢をかなえようとしています。しかし、時には道に迷うことも悩むこともあります。この本に登場するパテェシエの女性も、自分の思い描く理想のお菓子作りのために奔走するのですが、壁にぶち当たり、悩む場面があります。しかし、なんとか自分の力で乗り越えようとします。その姿にあなたも心惹かれることでしょう。

詩はあなたの隣にいる』、井坂洋子、筑摩書房、2015年

 思わず胸が高鳴ってしまう様な詩との出会い・・・。それは、あなたの人生を紅葉のように赤く染めることでしょう。この本にはそういった詩との出会いが沢山あります。詩を自分で解釈するのは難しいという人のために、わかりやすく解説も書かれているので、詩に対して苦手意識を持っている人でも楽しく読むことができますよ。

おひとり温泉の愉しみ』、山崎まゆみ、光文社、2012年

 秋といえば紅葉シーズン。みなさん、体の芯から「高揚」してみませんか?「熱い」男、寅さんに憧れた著者がおひとり温泉の極意を教授!ほっといて欲しい・寂しがり屋などタイプ別に温泉を紹介しているのも見所の一つです。夏休みの賑やかな楽しみや疲れを、紅葉を観つつしっぽり癒す旅をお楽しみ下さい。

怖い絵』、中野京子、朝日出版社、2007年

 怪物が描かれているわけでも、人の死が描かれているわけでもない。けれども、絵画の歴史背景や制作意図を知ると・・・・・・。あなたを震え上がらせるのは、20の作品。絵画に詳しくない人にもおすすめしたい一冊。